ユーティリティの飛距離を上げる対策というと、単純には「ロフトをたてましょう」という話になるのですが、それでは元も子もないですし、ここで話は終わってしまいます。趣旨にも外れるので、同じユーティリティで飛距離を伸ばすには?という観点で私のやっていることを書かせていただきます。飛距離は打出し角とスピン量とボールスピードで決まると考えています。ロフト角が決まっていることを考えると、いかにボールスピードを上げるかに集約できると思います。ボールスピードをあげるためには、ヘッドスピードをあげることとミート率をあげることの2点が中心になりますヘッドスピードを上げる方法は色々紹介されているので、ここでは私がやってきたミート率を上がる練習を紹介していきたいと思います。
さて、ミート率というのはどういうものかというと、ボールスピードをヘッドスピードで割った数値です。つまりヘッドスピードよりボールスピードが速くなればなるほどミート率は上がります。その為にはボールもクラブも芯に当たらなければなりません。この点を練習のテーマとし、ハーフスイングで芯で捉える感覚を追求します。振り回す必要はありません。ハーフスイングでしっかりと芯に捉える練習をしましょう。その際に、どこに当っているのかはっきりさせるため、打痕の残るシールなどを利用するといいでしょう。ハーフスイングで芯に当てられる様になったから、それを60%のスイングアークで行うのです。これをだんだんと大きくしていき、最終的にフルスイングしても当てられるまで伸ばしていきます。打てなくなったら、一つ前の段階に戻って打ち直しです。この繰り返しが、ミートの向上を産みます。
この練習の注意点は、手打ちにならないようにするという点です。当てようとすると手打ちになりがちですが、それでは意味がありません。ボディーターンを使ったスイングの中でミートさせるということを体に覚え込ませていくのです。一打一打集中してやって行くことで体への刷り込みも早くなります。この練習は他のクラブにも応用が利きますので。お試しください。