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【勝間和代氏インタビュー後編】 ゴルフは「お金持ち」だけがやるものではない。これから成功をつかみたい若者にオススメのコミュニティツール

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約3年で、100を切れるようになり、現在ではいい時には80台が出ることも少なくないという勝間和代さん。しかし、それはむやみやたらに努力したからではないと言います。ゴルフを上達するまでの考え方に、ビジネススキルが向上するヒントも隠されていました。前回に引き続き、経済評論家の勝間和代さんにお話伺いました。

ゴルフも仕事も「無意識の範囲」を広げることが上達への道

ゴルフを始めてみてわかったのが、ビジネスとの共通点が多くあるということ。例えば、あるコーチに「上達するには無意識にできることを増やすことが大事だ」と教わりました。というのは、人が意識的にできることって、ほんのわずか。だから、無意識にできる範囲を広げることによって、それまでとは違うところにまで意識を向けるようになれば、それだけレベルアップすることができるんです。

仕事もまったく同じ。例えば、私はテレビ出演するようになったばかりの頃は、無意識にできることがほとんどなくて、全然ダメだったんです。でも、それを何度も経験して、1年、2年とやっていくうちに、自分に求められていることに対しては無意識にできるようになってきて余裕を持てるようになりました。

そうすると、今度は他のMCやゲストの方と、どういうふうに掛け合ったらいいのだろうとか、どうアレンジした方がわかりやすいだろうかとか、そういうことを周りの様子を見ながら判断することができるようになったんです。ゴルフも同じなんですね。

2度目の失敗は「偶然」ではない。「PDCA」で3度目の失敗を防ぐ

だからといって、むやみやたらに努力しても上達はしません。大事なのは「PDCAサイクル」をいかに回すか。ゴルフって、ゴールから逆算して何打で行くという計画(PLAN)がまずは必要ですよね。そして、やってみる(DO)

ところが、計画通りにはうまくいかないわけです。その時によくありがちなのが「努力が足りないからだ」とばかりに、1日200球も300球も打ったりすること。でも、そんなことしたって、おそらく手を痛めるだけで、同じ失敗を繰り返します。

失敗することは決して悪いことではありません。でも、2度目に同じ失敗をした時、それは偶然ではないんです。だったら、3度目がないように考える必要があるわけです。つまり、「なぜ失敗したのか」を分析(CHECK)すること。そして、「じゃあ、次はどうすればいいのか」を考えて改善(ACT)していく。これを繰り返しやっていくことが、上達への近道です。

この「PDCAサイクル」は、仕事にもそのまま当てはまります。私は、ゴルフでミスショットした時に、そのまま素通りはしません。必ずいったい何が原因でこうなったのかということを考え、次に活かすようにしています。仕事も同じで、ミスをした時にはすぐに対策を考えて、即実行するようにしています。

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ゴルフを始めて、不得意なことへの向き合い方が変わった

そのほか、ゴルフから学んだことと言えば、不得意なことに対しての向き合い方ですね。例えば、私は数字に強いので、麻雀は大得意なんです。それこそプロが言ったことをすぐにできたりするわけです。だから上達もプロが驚くほど速くて、1年でプロになりました。

ところが、ゴルフはというと、前述した通り、最初はクラブにボールが当たらないところからスタートしたわけです。得意なことを選んで仕事にしてきた私にとって、「不得意なことを学ぶことが、こんなにも大変なのか」と思いました。

そこで、不得意なものを得意なものに落とし込んで考えるようにしたんです。つまり「私が得意な麻雀やクイズではこういうふうに考えるから、ゴルフでもこうやって考えよう」と。そうすると、思考回路が整理できて、解決方法が見つかったりするんですね。不得意なゴルフを始めたことで、不得意なことへの向き合い方がガラリと変わりました。これは、私にとってとても大きな発見だったと思います。

ビジネスマンに絶大なる人気のわけは、コミュニティツールとして最適なスポーツだから

ゴルフってよく「お金持ちの人がやるもの」と言われますよね。確かに、ゴルフを続けるには、それなりに費用もかかります。でも、それだけの費用対効果があるのだと思います。

ゴルフをする方というのはたいてい、知力、体力、財力があります。そういう方々から学ぶことはたくさんあるわけです。だからこそ、ゴルフは昔からビジネスマンに絶大な人気があると思うんですね。つまり、ゴルフを通じての人間関係によって導かれる成功もあるということ。

ですから、特にビジネスで成功を収めたいと思っている若い人たちには、ゴルフすることをオススメします。私もゴルフを始めてから、企業の経営者や弁護士の方など、本当にたくさんの方々と知り合うことができました。そういう方々と時には一緒にゴルフに行って情報交換をさせてもらっていますが、どんな思想や発想で物事を考えていらっしゃるのかなどを伺うだけでも、本当に勉強になることばかり。

友人関係の輪が広がることも含めて、ビジネスにおいても、ゴルフはコミュニティツールとして最適なスポーツであることは確かです。私自身、ゴルフを始めて本当に良かったと思っています。

勝間和代(かつま・かずよ)
経済評論家、中央大学ビジネススクール客員教授、株式会社監査と分析 取締役。1968年、東京都生まれ。慶應義塾大学商学部卒業、早稲田大学ファイナンスMBA取得。大学在学中の19歳(当時最年少)で会計士候補を取得し、監査法人で勤務。アーサー・アンダーセン、マッキンゼー、JPモルガンを経て、2007年に独立。現在はテレビ、ラジオ、雑誌、講演など幅広く活躍し、『断る力』(文春新書)、『最後の英語やり直し』(毎日新聞社)など著書も多数。2012年から始めたゴルフでのベストスコアは89。2015年春には麻雀プロとなり、今年3月にはカフェ&ボードゲーム「The WIN WIN」をオープンした。
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